大阪府が取り組んでいる空き家対策ってどんなものがあるの?

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前回、東京都の一部自治体が実施する空き家バンクについてご紹介しました。

日本一人口が多い首都でも、空き家に悩むほど過疎化が見られる地域があるなんて、結構びっくりした人もいたと思います。

そしてそんな空き家に悩むのは、どうやら東京だけではないようです。

今回は大阪府の空き家の現状についてご紹介します。


大阪市 道頓堀


大阪府でも空き家が増えている!?


201821日現在、882万人以上の人が暮らす大阪府は、西日本の中心都市と言っても過言ではないほど栄えている地域です。

特に府庁所在地の大阪市は、キタの梅田・ミナミの難波や、心斎橋・道頓堀・天王寺など、観光地としても人気の大きな繁華街があるくらい賑わっています。

また、大阪市近郊の街もベッドタウンとして開発が進み、老若男女問わず暮らしやすい環境が整っています。

さらに、大阪府には関西国際空港や東海道新幹線が停車する新大阪駅もあって、国内外を問わずあちこちにアクセスしやすいのも魅力です!

 

そんな魅力たっぷりの大阪府でも、実は空き家に悩んでいるそうです。

5年ごとに実施している住宅・土地統計調査の2013年(平成25年)の結果によると、住宅数が458万戸を超えていたのに対し、空き家数は678000戸を超えていました。

割合にすると全住宅戸数の14.8%が空き家だったわけですが、これは全国平均の13.5%を上回っているんです!

ちなみに、1963(昭和38)当時の空き家率は、わずか2.9%に留まっていたとのことです。

もちろん、当時は今より住宅数が少なかったこともありますが、そこから半世紀余りで空き家率が約5倍以上になってしまったことは、大きな問題です。


大阪府が考えた空き家の現状を打開する取り組みとは


こんなに多くの人が集まる大阪府でも、現状は空き家が増え続けている一方なんです。

そんな現状を打開するため、大阪府は2016(平成28)12月に『空家総合戦略・大阪』を策定しました。

この戦略は、元々大阪府が策定していた『住まうビジョン・大阪』に関連するもので、簡単に言うと空き家を地域の魅力再発見や安全・安心して暮らせる街づくりに活かそうということです。

 

他にも、大阪府では以下の取り組みを行って、空き家対策に乗り出していますよ。

 

・空家実態把握調査の実施

・空き家対策の計画の策定

・空き家バンクの設置

・住まい活性化フォーラムの実施

 

いずれも全ての市町村で実施しているわけではないですが、まだ実施していない自治体も今後行う計画があるそうなので、将来はもっと空き家問題に取り組む自治体が増えるかもしれませんね。


大阪府バージョンの空き家バンクができました!


ところで、空き家問題を解決する取り組みとして定番となっているのが、空き家バンクですよね。

前回東京都の空き家バンクの話でも触れたように、現状では各自治体が主体となって運用しているケースが一般的です。

そんな中、大阪府では2017(平成29)3月に、市町村ではなく府として運用する空き家バンクをスタートさせました!

参考ページ:大阪版・空家バンク

 

大阪版では、府内にある空き家情報の登録や物件紹介だけでなく、空き家活用の参考例や街の魅力紹介などのコンテンツを設けて、より多くの人が利用しやすいようになっています。(※空き家活用の参考例は、今後情報を追加予定)

特に街の魅力紹介では、市町村別だけでなく子育て・仕事・自然・医療など、ジャンル別で知りたい情報からぴったりの街を探すことができるんです!

ということは、府外から引っ越してくる予定の人がこの情報を見て「あ、この街に住みたい!」と興味を持って住む地域を決めることができるんですね。

住みたい地域が決まれば、その地域にある空き家情報を検索して気になる物件をチェックすることもできるので便利です。

 

各物件情報は、築年月・間取り・敷地面積などの基本情報から利用可能なライフライン情報まで掲載されているので、「この家に住みたい!」と思える物件を見つけやすいでしょう。


大阪府が考える今後の空き家対策


大阪府では、現状ある空き家対策だけでなく、将来的な空き家対策にも力を入れています。

 

例えば現在市場に出回っている空き家は、ホームインスペクション(住宅診断)を行ったり、民間賃貸物件のリフォームやリノベーションを進めるなどの対策を目指しています。

そして市場に出回っていない空き家は、「売る・貸す・解体する」のいずれかの方法で活用したり、もしくは管理サービスを利用して適切に維持するなどの方法があります。

また、空き家を放置しっぱなしの持ち主には、「どうして放置するといけないのか、放置し続けるとどうなるか」というポイントを解説したパンフレットを配布する予定です。

 

今だけでなく、今後のことも見据えて対策を行えばきっと今より空き家の数も減って、もっと元気で活気のある大阪府となるかもしれませんね。


まとめ


今は全国平均より高い空き家率となっている大阪府ですが、これだけ力を入れて取り組みを行っているなら、今後は少しずつ改善していくことでしょう。

現在大阪府で空き家をどうしようか悩んでいる人や、移住のために空き家を探している人は、ぜひ参考にしてみてください。